投資の基本

長期分散投資に大切なアセットアロケーションの考え方

資産運用初心者に特におすすめしたいのが長期国際分散投資です。それを実施するうえで大切になるのがアセットアロケーションです。そこで、今回はアセットアロケーションの考え方について解説します。

私たちが直面している課題

日本人の家計金融資産における現金の比率は、他の先進諸国に比較すると突出して高く、長い間、「日本人は資産運用に消極的な国民性といわれてきました。しかし、金融自由化が進み、2000年前後からインターネットで株式などが売買できるネット証券が台頭していきます。それとともに、長引くデフレ経済や日本銀行のゼロ金利政策を背景とする銀行金利の引き下げ、将来の年金不安などが、自分自身で資産を運用しようという人たちを増やしています。

日本取引グループ(東証)が発行する「2017年度株式分布状況調査の調査結果について」によると、2003年に約3,400万人だった個人株主数は、2017年に約5,130万人に増えています。しかし、新たに株式投資などで資産運用をする人たちが増えたことで、新たな問題が指摘されるようになりました。例えば、証券会社や銀行などによる売買手数料の高い金融商品の販売や、本来は必要のない買い替えの推奨です。

金融機関の収益は、顧客が売買した際の手数料収入に依存しています。そのため、ノルマを持たされた営業が、顧客に次々と商品を買い替えさせる回転売買を行って、手数料収入を増やそうとしてしまいがちです。つまり、個人投資家は不必要に負担する売買手数料の分、運用成果が低くなります。確かに、短期で売買を繰り返すスタイルの資産運用もあります。いわゆるデイトレーダーです。

ただ、サラリーマンなど本業を持つ個人投資家にはおすすめできません。なぜなら、相場に張り付いて情報収集を行い、売り買いのタイミングを見逃さないように注視し続けるような時間的余裕もないですし、本業がおろそかになってしまうからです。

ETFによる長期国際分散投資

そこで、本業を持つ一般的な個人投資家におすすめしたい資産運用の方法が、ETF(上場投資信託)という商品による国際分散投資です。ETFはExchange-Traded Fundの略で上場投資信託と呼ばれています。東証などの金融商品取引所に上場されており、低い手数料で売買が可能です。また、指数連動型と呼ばれる「日経平均株価」や「NYダウ」などの株式指標と同じように値動きするように設計されたものが多く、個別株ではなく国や地域単位で投資を行うことができます。

個別株への投資の場合、投資先企業の情報を完全に把握しなければなりませんし、その企業の情報以外にも、業界の動向や競合他社の状況も押さえておかなければなりません。そのため、サラリーマンのような本業を持つ個人投資家が取り組むには、時間と労力がかかりすぎる可能性があるのです。しかし、日経平均やNYダウといった市場に連動した投資信託であれば、個別株と比較するとそこまで激しい値動きもしません。

また、日本経済全体の動向や平均株価の動向など、マクロ的な観点で相場の状況を把握できれば良いため、株価の動向に一喜一憂することもなり、長期保有することが可能です。また、日本だけではなくアメリカや中国、アジア諸国など、海外の株式市場に指数に連動したものもあるので手軽に国際分散投資が行えることも大きなメリットでしょう。

アセットアロケーションの考え方

このような国際分散投資を長期間行う場合、「アセットアロケーション」という概念が大切になります。これは、資産の種別、国内なのか、海外なのかなど、地域別で保有割合を決めて、実際に金融商品を購入することです。例えば、下記のような内容になります。

  • 先進国株式◯%
  • 新興国株式◯%
  • 国内株式◯%
  • 国内債券◯%
  • 海外債券◯%
  • REITや不動産クラウドファンディングなどが◯%

基本的には債券よりも株式がハイリスクハイリターンですし、先進国株式よりも新興国株式がハイリスクハイリターンです。また、どこまでリスクを許容できるかは、個人で異なるため、自分の運用目標やリスク許容度に合わせて、資産の保有割合は変わります。これがアセットアロケーションの考え方であり、その方針に従って資産を購入したら当面の間は売買しません。

ただ、時間の経過とともに購入した資産もそれぞれに異なる値動きをしていますから、当初に設定していた資産の保有割合からずれてバランスが崩れてしまいます。そのため、定期的にアセットアロケーションを見直し資産を売買して、ずれてしまった割合を元に戻すようにします。これを「リバランス」と呼びます。リバランスを行うことで、リスクとリターンの水準が保たれるのです。

このようにアセットアロケーションを意識した運用こそが、リスクを低く抑えて安全に確実に資産を増やしていく投資の王道といえます。

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