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リノベーション
中古マンションをリノベーションしたらどう生まれ変わるのか
不動産の物件広告に最近「リノベーション」の文字を目にすることが多くなりました。一般的に入居する人の好みやニーズに合わせて間取りから配管までを一新する工事のことをリノベーションといいます。それでは、中古マンションをリノベーションするとどのように生まれ変わるのでしょうか。ここではこれまで数多くの中古物件をリノベーションで再生してきたREISMのリノベーション事例をもとに考えてみましょう。
世界各国のライフスタイルがモチーフ
REISMのリノベーションは、世界各国のライフスタイルをモチーフに以下の6スタイルを展開しています。
- AMERICAN
- JAPANESE
- TROPICAL ISLAND
- CONTINENTAL EUROPE
- AFRICAN
- STATRLESS
スタイルによっては部屋のテイストがいくつかのカテゴリーに分かれているものもあります。例えば「AMERICAN」は以下の3カテゴリーです。
- Witty Metropolitan
ブルックリンやマンハッタンなどニューヨークの都市をイメージしています。ロフトスタイルのソーホー風や、アップタウンのホテル風など、時代に左右されない上質さがポイントです。 - Urban Surf
西海岸のライフスタイルをイメージ。ワイルドな木素材や武骨なインテリアパーツが大人アジトのような雰囲気を醸し出しています。 - Neo Country
アーリーアメリカンスタイルをアレンジしているのが特徴です。木材を多用した温かみのある雰囲気に遊び心をプラスし、都会でせわしなく働く人の心をやさしくほぐしてくれる空間づくりになっています。
料理好きには本格キッチン
「Witty Metropolitan」の中に、ひとり暮らしでも思いっきり料理を楽しみたい人のためのシリーズ「Kitchen」があり機能と素材にこだわったキッチン中心の部屋作りとなっています。例えば三軒茶屋の物件(32.01平方メートル)は、1984年に建築された8階建て中古マンションの2階の部屋をリノベーションしています。
居室からバスルームまでの床はオーク材の無垢フローリングですが、キッチン部分の床はむき出しのコンクリートです。その上に4口コンロ付きのステンレス製本格キッチン台とモルタル天板の調理用作業台があり本格的な厨房のような雰囲気。このシリーズには、おしゃれなカフェやレストランのような仕様の部屋がたくさんあります。
土足OK×畳で落ち着きの空間
「JAPANESE」は和のスタイルをモダンにアレンジしたカテゴリー「Modern ZEN」のみで、和の風情を現代仕様に落とし込んでいます。なかでも古くから日本の家によくあった「土間」(家の中に土足で入れるスペース)を取り入れた「Doma」はユニークな造りです。部屋はフローリングを取り払い、土足で入ったり自転車をそのまま部屋まで格納できるように床はコンクリート張りになっています。
靴を脱いで上がるスペースは畳や板張りです。壁もコンクリート打ちっぱなしで換気扇の配管がむき出しかつモダンな仕様となっています。土足のスペースにデスクを置いて仕事場にするのもいいでしょう。小上がりには腰掛けられますし畳にちゃぶ台を置いて和めるスペースにすれば、せわしない日常の中で心のゆとりを感じられるのではないでしょうか。
天然の木材×石タイルで南国リゾート風に
「TROPICAL ISLAND」のテーマは南国リゾートです。沖縄の方言で太陽を意味する「Teida」は、沖縄特有の花ブロックを取り入れ「Loco」はハワイの古民家を思わせるナチュラルな素材を使っているのが特長です。
例えば浅草のワンルーム(27平方メートル)の中古マンションは、既存のフローリングをパイン材で一新し、壁紙を取っ払っています。コンクリートむき出しにした壁とのコントラストで南国のムードを演出しているのです。キッチンには、花ブロックをあしらっています
また四ツ谷の物件(27.20平方メートル)は、赤みがかったケンパス材の床でオールド感ある質感を出し居室の入り口や壁面にあしらわれた古材は、ハワイの古民家風です。天然素材のクロスが張られた天井には、ゆったりと回るシーリングファンが設置され雰囲気はハワイアンそのものといえるでしょう。
これらの事例で紹介したように、あまり特徴のなかった普通のマンションを明確なテーマを決めてリノベーションすることで、これまでとはまったく違った空間を提供できるようになります。入居者にとっては自分が求めてきた生活スタイルを実現できることで大きな満足が得られるでしょう。
築古の物件でもリノベーションによってまるで新築のように現代的なセンスを取り入れた魅力的な部屋に生まれ変わり、その結果不動産としての価値も高まります。不動産投資をこれから始めようと考えている人はリノベーションの専門家に相談しながら物件探しから始めてみてはいかがでしょうか。