不動産投資

不動産投資セミナーを最大限活用して成功するための3大ポイント

不動産投資に関心はあるけれど、何から手をつければいいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。そんな時、インターネットで検索して情報を探したり、関連の本を読んでみたりと、自分で知識をつけようとするかもしれません。しかし、その他にも方法があることをご存じでしょうか。

それは、不動産投資のセミナーです。不動産投資のプロや経験者などが丁寧に解説してくれるだけでなく、質疑応答などの対応をしてくれるセミナーもあるので、分からないことはその場ですぐに解決することができます。

そこで当記事では不動産投資セミナーについての基本から、今後の投資行動に役立てるためのポイントなどについて解説したいと思います。

1.不動産投資セミナーに参加するメリット

なぜ、不動産投資セミナーなのか。ネットや本などでも情報を得ることはできますが、ここでは不動産投資セミナーならではのメリットをご紹介します。

1-1.人に会って、話を聞いて知識を深められる

不動産投資の基礎的な知識が身についてくると、「自分だったらどのようなタイプの投資が向いているのだろうか」と疑問を持つようになるかもしれません。また、どのように投資をするかが定まってくると「具体的にどんな物件があるのだろうか」といった、より実践的な疑問を持つのではないでしょうか。

そうなると、不動産投資に詳しい人に会って直接話を聞くほうがより効率的に情報を集めることができるはずです。分からないことも質問できますし、よりリアルな話が聞けるでしょう。しかし、身近に詳しい人がいないと、直接話を聞くことは簡単ではありません。そのような時は「不動産投資セミナー」に参加してみるのも一つの方法です。

1-2.疑問点をその場ですぐに解決できる

不動産投資セミナーだと、講師が目の前にいます。新型コロナウイルスの影響でリモートセミナーになっている場合であっても、いつでも会話ができるところに講師がいるので、疑問点が出てきてもすぐに聞くことができます。これはセミナーならではの、とても大きなメリットです。

なぜなら、疑問が出てくるということはそれだけ理解が深まってきている証拠であり、疑問に思った時にそれを解決した方が「身につく」効果が大きくなるからです。

1-3.ネットや本では知ることのできない情報を知れる

不動産投資に限らず、何か知らないことを調べようと思った時に、真っ先に思い浮かぶ手段はネットでしょう。ネットをあまり使わない人であれば本から情報を得ることも選択肢になると思います。これらの方法はもちろん有効なのですが、これだけだと情報不足になる可能性があります。

不動産投資セミナーに登場する講師の多くは、自身も不動産投資を経験しているか、現役の不動産投資家(大家さん)などです。こうした人たちは不動産投資のリアルな事実を熟知していますが、ネットや本など不特定多数の人が簡単に閲覧できるメディアではどうしても書けないこともあります。

実は最も重要なのが、このように不特定多数の人向けに出すことができない情報です。不動産投資セミナーは会場に来ている人、もしくはリモートで接続している人だけに向けられる情報なので、オフレコ話も満載です。こうした話から貴重な情報や気づきが得られるので、これもセミナーに参加するメリットの一つです。

1-4.専門家のアドバイスが受けられる

ネットの場合は情報の発信者とコミュニケーションをとる方法がありますが、本の場合は一方通行です。そのため、自分が最も知りたい情報がピンポイントで得られるとは限りません。

それではネットならコミュニケーションをとれるので発信者からアドバイスを受けられるのかというと、それは発信者の意向次第です。発信者の気が乗らなければ無視されてしまう可能性もあるので、専門家のアドバイスを必ず受けられる保証はありません。

不動産投資セミナーの場合は専門家がアドバイスをしに来ていると言っても過言ではないので、自分が欲しい情報についてピンポイントにアドバイスを受けることができます。

1-5.新型コロナウイルス感染拡大による不動産投資セミナーへの影響

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、人が集まるイベントの開催が難しくなっています。不動産投資セミナーも例外ではなく、多くのセミナーが動画の配信やWeb形式といったリモート型の開催にシフトしています。

すでに開催されたセミナーの模様を動画で配信しているものや、生配信によって行われているものなどさまざまですが、形は変わっていても多くの不動産投資セミナーが開催されています。

・REISMのオンラインセミナー案内
https://invest.re-ism.co.jp/seminar/online/

2.いろいろある不動産投資セミナー

不動産投資セミナーには、さまざまなタイプのものがあります。基本的には不動産会社が主催するセミナーがほとんどですが、不動産会社の人が講師を務めるものもあれば、個人投資家が話す場合もあります。内容も不動産投資全般に関するものから、マンション一棟購入に関するもの、区分所有を想定したものなどさまざまです。

また、参加者の不動産投資に関する知識レベルに応じて、初心者向けに基礎から説明するもの、物件選びの段階の人に向けたもの、すでに購入した人向けに運用ノウハウを指南するタイプのものもあります。

一般的に参加費無料のケースが多いのですが、なかには有料のものもあり、数百円から1万円を超える場合もあるでしょう。今、あなたは「いろいろ種類がありすぎて、どのセミナーに参加すればいいのか分からない」と思っているかもしれません。そこで投資カテゴリー別に不動産投資セミナーの特徴をご紹介します。

2-1.区分マンション

手軽な価格が人気の区分マンション投資。初期投資を抑えられることが魅力ですが、立地条件をベースにした物件選びや、中古の場合は購入した物件の集客力維持・強化が鍵となります。多くのセミナーでは新築と中古の違いやそれぞれのメリットとデメリットについて解説されており、区分マンション投資に興味がある方が最初に知っておくべきことを網羅することができます。

2-2.一棟マンション

一棟マンション投資家は全般的に富裕層もしくはそれに準ずる資産規模の人が多いため、不動産投資セミナーも全体的にそういった層の人たちをターゲットにしている傾向が見られます。

一棟マンションの場合も中古と新築によって投資方針や目的が異なるため、多くのセミナーではそれぞれの特徴が語られています。また、セミナーによっては区分投資と一棟投資の違いについて触れているものもあるため、マンション投資全般について知りたいという方向けのセミナーも充実しています。

2-3.一棟アパート

セミナーの趣旨はマンション投資向けのものと大きな違いはありませんが、アパートの場合は一棟ものを購入するケースが大半なので、土地選びから指南する新築投資のセミナーもあります。アパート物件を多く手掛ける不動産投資会社によるセミナーや、現役大家さんが登場するセミナーなど、一棟アパート向けもさまざまな種類のセミナーが開催されています。

2-4.その他

不動産投資のカテゴリーにこだわることなく、もしくは不動産に限定することなく資産形成や投資に関する全般的な内容のセミナーも多く開催されています。投資に興味があるものの不動産に限らず幅広い目線でお金の勉強をしたいという方は、こうした特定のジャンルにこだわらないセミナーに参加してみるというのも良いかもしれません。

3.不動産投資セミナー選びのポイント

少し調べただけでも、連日のように多くの不動産投資セミナーが開催されていることがお分かりいただけると思います。しかも昨今はリモート開催のものがほとんどなので、全国どこからでも受講が可能です。これだけ多くの選択肢があると、どれを受講するべきなのか迷ってしまうかもしれません。そこで、セミナー選びのポイントについて解説します。

3-1.そのセミナーは「あなた向け」のものですか?

不動産投資というテーマでも、セミナーの種類はさまざまです。初心者であれば、不動産投資に関するベーシックな知識を得られる無料のものに参加してみるのが良いでしょう。有料セミナーは質が高いものが多いですが、基礎知識がない人には難しすぎたり、すぐには必要がなかったりする情報の場合もあります。

また、自分がどのような物件に投資するのかすでに決めている人は、テーマが絞られたセミナーに参加するほうが効率的です。概要説明で、自分がそのセミナーのターゲット層かどうかをチェックしておきましょう。

3-2.セミナーの開催主体はどんな会社?

不動産投資セミナーを選ぶにあたって、その開催主体がどんな会社なのかにも注目するべきです。なぜなら、それぞれの開催者の思惑があるため、それによってセミナーの内容にバイアスがかかっている可能性があるからです。

例えば不動産投資会社が開催しているのであれば、「今こそ不動産投資!」という文脈になりやすいでしょうし、その中でも区分マンションの販売を手がけている会社であれば「区分マンションが最良」という内容になりがちです。

受講を検討している不動産投資セミナーの開催主体がどんな会社なのかについては、事前にチェックしておくことをおすすめします。そうすることにより、一定のバイアスがかかっていたとしてもその分を差し引いてフラットな目線で情報を収集することができるでしょう。

3-3.セミナー講師の質は?

不動産投資セミナーの講師は大きく分けて4つの種類に分類されます。1つ目はセミナーを開催している不動産投資会社の社員が講師となるケース、2つ目は現役の不動産投資家が講師となるケース、3つ目は税理士やFP(ファイナンシャルプランナー)が講師となるケース、そして4つ目は不動産アナリストが講師となるケースです。

これらの4者は同じ不動産投資の話をするとしても、その内容や方向性は若干異なります。不動産投資会社の社員が講師となる場合は物件を購入したくなるような文脈になるでしょうし、不動産投資家であれば自身の失敗談なども交えてリアルな話をすることができるでしょう。税理士やFPの場合は資産形成や節税といったお金の話の一環として不動産投資を解説する内容になりがちですが、市場分析やマネジメントを専門とする不動産アナリストの場合は、より不動産投資にフォーカスしたプロ目線による解説が期待できます。

こうし4者のどれが良いという判断は難しいところですが、以下のように使い分けるのが良いのではないでしょうか。

  • 不動産投資の基本や概要、初心者向けの内容 ⇒ 不動産投資会社の社員
  • 本当に不動産投資をしている人のリアルな話 ⇒ 不動産投資家
  • 不動産投資を含めた人生設計、資産形成 ⇒ 税理士、FP
  • プロ目線での市場分析、即実践可能な話 ⇒ 不動産アナリスト

もちろんどれか1つに限定する必要はないので、上記の順に知識を深めていくのも良いかもしれません。

3-4.セミナーの評判や口コミを事前にチェック

関心を持ったセミナーの評判や口コミを、事前にチェックしましょう。これには、「口コミ情報からどんな内容のセミナーなのかを知る」のと、「セミナーの質の良しあしを知る」という両方の意味があります。

セミナーの紹介ページなどで「参加者の声」が掲載されていることがあります。これに目を通しておくことで、そのセミナーのポイントや、どんな種類の情報を得られるのか、参加者はどんな人たちなのかを把握できます。また、インターネット掲示板やSNS上で、セミナー名や主催者名をキーワードに検索してみると、過去の参加者が書き込んだ感想も見つかるかもしれません。

3-5.個別相談ができるセミナーに参加する

一方的に話を聞くだけでなく、講義の後に質疑応答の時間が設けられているかどうか、主催者などと個別相談の時間があるかどうかをチェックしておきましょう。

知識を得るほどに、「自分はどうすべきなのか」という具体的な疑問が出てくるはずです。セミナーは、不動産投資のプロや、実際に投資に成功している人に、直接質問や相談ができる良い機会です。また、セミナー講師が著書を出している場合は事前に本を読んでおくといいでしょう。

4.不動産投資セミナーに参加する時の注意点4つ

不動産投資セミナーに参加してみようと思われた方は、その前に以下の注意点だけ留意するようにしてください。この4点を留意しておくことにより、不動産投資セミナーに費やした時間はより価値の高いものとなります。

4-1.無料と有料の違いを理解しておく

多くのセミナーは無料で受講が可能ですが、一部には有料のセミナーもあります。本来、情報を得るには本を買うなどのお金が必要になるので有料のセミナーがあることは当然なのですが、無料と有料とでは何が違うのでしょうか。

最大の違いは無料セミナーには何らかのスポンサーがついていることです。セミナーを開催するには費用がかかりますが、その費用をスポンサーが負担しているわけです。不動産投資会社が開催している場合は自らがスポンサーとなって講師を招くなどの費用を負担し、不動産投資の魅力を語ってもらった上で顧客候補の掘り起こしをします。

その一方で有料のセミナーはスポンサーがついていない、もしくはついていても開催費用の全額を負担していないようなケースが多く見られます。しかし費用の負担があるといっても1,000円からという相場感なので、それほど大きな負担があるわけではありません。どちらかというと「冷やかし」への対策という意味合いもあるので、本気で不動産投資に関心を持っている人だけを絞り込みたいという意図もあるようです。

参加者の本気度が高いという意味では、有料セミナーのほうが講師の質が良いことや、同じセミナーに参加している人たちと交流を持てることなどが期待できます。

4-2.欲しい情報や相談事項は事前にまとめておく

単に話を聞くだけでなく質問ができることも、セミナーの大きな魅力です。せっかくの機会なので、事前にどんな情報が欲しくてセミナーに参加するのかをある程度まとめておくことをおすすめします。そうすることでセミナーの本講義で必要な情報が足りなければ、質疑応答の機会にそれを投げかけることができます。

セミナーに初めて参加する方は、見聞きする情報のすべてが新しいことだと思いますので、あまり整理する必要はないかもしれません。しかし、2回目以降の場合は必要な情報をまとめておくことで、より不動産投資への理解が深まります。

4-3.セミナー後の連絡方法(電話/メール)を確認し、希望を伝える

セミナーは参加してそれで終わりではありません。セミナー後に無料相談などのフォローを受けることができるものがあります。開催主体が不動産投資会社であれば顧客獲得のための営業活動として行われている場合もありますが、分からない点を解決する場として活用することもできるでしょう。

しかし、ここで多くの方が過度な営業アプローチなどを懸念されるかもしれません。セミナーに参加したということは不動産投資に関心があることは確かなので、不動産投資会社から見れば有望な顧客候補です。そのため、セミナー後のアプローチについても意向を伝えおくことをおすすめします。電話とメール、どちらの方法を希望するのかといった具合です。

最近では電話が頻繁にかかってくることをよく思わない人も多いので、その場合は「連絡はメールで」といった希望を伝えておきましょう。

4-4.購入は疑問点を必ず解消してから

セミナーに関する注意点で、最も重要なのがこの4つ目です。セミナーに参加すると講師から不動産投資の魅力が語られ、さらに具体的な始め方などをレクチャーされると、今すぐにでも物件を購入したくなるのが人情です。しかし、ちょっと待ってください。購入は疑問点をすべて解消してからにしましょう。

一度にさまざまな情報を収集できるのはセミナーの良いところですが、今まで知らなかった情報を見聞きすると自ずと疑問点は生まれてくるものです。勢いに任せて高額商品である不動産を購入するのはリスクが高いので、どんなに魅力的であっても即決はせず、本当に理解できているのか冷静に考えることが重要です。

5.セミナー参加を通じて、信頼できるパートナーを見つける

不動産を購入する際には、不動産会社を介して取引することになります。不動産会社主催のセミナーは、投資のパートナーを見極める場と心得て参加すると良いでしょう。

直接会ってじっくりと話を聞いて、納得ができる説明がなされたかどうか、あなたの立場で物事を考えてくれるかどうか、信頼できるかどうかをしっかりとみましょう。このようにセミナーに参加することで、良いパートナーが見つかるかもしれません。

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