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ルーフバルコニー付きの中古マンションが人気!その魅力とは

北欧スウェーデン発で若者に人気の家具メーカー『IKEA』が、「バルコニスト」という言葉を提唱しました。バルコニーを活用して暮らしを楽しむ人たちのことですが、最近はルーフバルコニー付きの中古マンションが人気で、不動産ポータルサイトでもプッシュするようになりました。ルーフバルコニーのある日常生活には、どんな魅力があり、どうして入居者に訴求力があるのでしょうか。バルコニー物件ならではの注意点はないのでしょうか。

ルーフバルコニーは共用部分!専用の庭のようなもの

ルーフバルコニーとは、ひとつ下の階の屋根に当たる部分を利用して作ったバルコニーのことです。ここは、区分所有者や入居者が排他的に利用できる「専有部分」とは異なり、マンション利用者全員が公平に使える共用部分に当たります。ただ、外廊下や階段、エレベーターなどとは違い、管理規約により、専有部分のように使えると定められています。

要するに、マンション内に設けられた入居者専用の庭のようなものです。ただ、ルーフバルコニーなしの部屋よりも使える部分が大きいので、月額1,000円程度の使用料が、月々の管理費にプラスされることがあります。ところが、せっかくルーフバルコニーのついた物件に住んでいても、使いこなしている人は少ない傾向です。

IKEAの調べでは、日本では90%の家屋がバルコニー(ベランダ)を持っているにもかかわらず、そこを余暇で活用しているバルコニストは全体の31.3%となっています。滞在時間も1日平均8.2分と少ないことが、明らかになりました。また、バルコニストの77.1%は「充実した生活をしている」と答えた一方で、バルコニストではない人の40.7%が「充実していないと感じている」という結果が出ています。

ガーデニング、BBQ、くつろぎの場と暮らしが広がる

このルーフバルコニーは、どんな使い方で楽しむことができるのでしょうか。小さな植木鉢やプランターで、観葉植物や花、野菜を育てるガーデニングや家庭菜園をする人が多い傾向です。緑で満たし、土の匂いのするルーフバルコニーは、マンションの中にいながら、アウトドア気分を堪能できます。夏場は、テントを張って一晩過ごすのもよいでしょう。

友人を呼んだり、家族を集めてバーベキューをしたりするのも楽しいかもしれません。煙や油の飛び散りで、室内ではできなかった料理も、ルーフバルコニーだと可能になります。ベンチとテーブルを置いて、夜風に吹かれながら晩酌をするのもいいでしょう。夏は子どもたちが水遊びする場所になりますし、望遠鏡で天体観測する楽しみ方も魅力的です。

お母さんにとっては、洗濯物を干すために使ったり、日光を浴びながらヨガやストレッチをしたりもできるでしょう。お父さんにとっては、ウッドデッキをひいてみたり、家具を作るためのスペースとして使ってみたり、DIYの腕の見せどころにもなります。それだけのことができる広さがルーフバルコニーの魅力なのです。

原状回復できるようにルールを守って

ルーフバルコニーは、自分が好きなように使える場所ですが、専有部分ではなくて共用部分です。国土交通省によると、分譲マンションは12年周期で大規模修繕が行われる傾向のため、その際に置いているものを撤去するよう求められることがあります。いつでも原状回復できるようにしておきましょう。また、近所迷惑にならないように騒音や臭いには気をつける必要があります。

バルコニー物件は賃貸にも人気

ルーフバルコニー付き物件は、日常生活の楽しみが広がります。特に、最近は在宅勤務や時短勤務が増えていることから、自宅で長い時間を過ごす人も増えています。自宅で過ごす時間を楽しみにしている人には、高い需要がありそうです。不動産投資の対象に、ルーフバルコニー付きのマンションを検討してみてはいかがでしょうか。

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