不動産投資

不動産投資の基礎知識はどのように学べばいいのか?

現代は不動産投資の情報があふれ過ぎていて「どのように基礎知識を学べば良いのか迷ってしまう」という人も多いのではないでしょうか。しかしメリットやリスクなどの情報を見ても基礎知識がなければ正しいかどうか判断できません。初心者の場合は、これから紹介する基本的なステップに沿って基礎知識を学びましょう。

不動産投資の基礎知識はどのように学べばいいのか?

はじめに専門用語を覚える

はじめに基本的な不動産投資の専門用語を覚えることをおすすめします。なぜなら専門用語が分からないといくら情報サイトで不動産投資についての記事を読んでも十分に理解できないからです。例えば「利回り」「キャッシュフロー」「区分所有」といった特に記事のタイトルに出てくるような言葉はなるべく早いうちに覚えるようにしましょう。

もちろん専門用語の解説だけ見ていても面白くないため、不動産投資の入門記事などを読みながら並行して調べるのがおすすめです。言葉を調べながら記事を読むことは、最初は面倒かもしれません。しかしすぐに慣れますし早めに覚えたほうが記事の内容がしっかりと頭に入ってくるでしょう。「不動産投資 用語集」といったキーワードでインターネット検索すれば詳しく解説しているサイトが見つかります。

できるだけ分かりやすい説明をしているサイトを見つけ早めに専門用語を覚えましょう。

専門用語を調べるサイトは一つにする

専門用語をインターネットで調べる場合は、調べるサイトを一つに絞るのがおすすめです。多くの業界用語がそうであるように不動産投資の専門用語も一つの言葉が複数の意味を持っていたり、関連する用語が複数あったりします。調べるたびに違うサイトを使ってしまうと意味合いが少し違ったり、関連用語の紐付けが変わったりして初心者は混乱しやすいでしょう。

例えば利回りと一口に言っても大きく分けると「表面利回り」「実質利回り」の2つがあります。さらに実質利回りに含まれる諸経費の専門用語へと広がり関連する言葉は増えていきます。このような場合は、特に一つのサイトでまとめて調べたほうが迷わずに理解しやすくなるでしょう。また調べるサイトを決めたほうが新たな言葉を調べるときにもすぐに目的の言葉にたどり着ける点がメリットです。

そのため初心者の場合、基本的な用語を覚えるまでは調べる情報サイトは一つに絞るようにしましょう。

投資建物の種類を覚える

専門用語を調べるときは、特に不動産投資の建物種類についても早めに理解しておきましょう。なぜなら建物の種類によっては、多くの初期費用や経験を必要とするものがあり初心者がその分野について熱心に調べても結局は時間の無駄になる恐れがあるからです。例えば中古の1棟アパートのような複数の部屋を持つ物件は、利回りが高いものも多く目を引きます。

しかし実際に購入する場合は手持ち資金が少ないと難しく部屋数もあるため管理運営するにも経験が必要です。不動産投資の建物の種類は主に区分所有と1棟所有、新築と中古といった大きな区分けがあります。まずは、それぞれの特徴を理解し自分に適した建物の種類の情報を集めるようにしましょう。

書籍で不動産投資の考え方などを学ぶ

基本的な用語と建物の種類などを情報サイトで学んだ後は、不動産投資の考え方などを書籍で学ぶのもおすすめです。インターネットの不動産投資記事は比較的ピンポイントな内容が書かれていることが多い傾向ですが、逆に書籍は不動産投資の全体的な仕組みや考え方など今後投資を行ううえで必要になる基本的な考え方について網羅されている傾向です。

例えば将来の備えとしての不動産投資の有利さや他の資産運用と比べてのメリットなどについてです。具体的な投資テクニックも大切ですが「今後のライフプランの中でなぜ不動産投資が必要なのか」なども投資を決断するうえで大切になってきます。現代は、電子書籍も豊富で情報サイトの中には無料で読めるものもあるため、ぜひ一度目を通してみましょう。

書籍で不動産投資の考え方などを学ぶ

具体的な物件情報をチェックする

基本的な専門用語や物件の種類などがつかめた後は、投資物件のポータルサイトで具体的な物件情報を見てみましょう。なぜなら実際の購入はまだ先だとしてもいざ購入する際に役立つ価格や条件の相場観を養えるからです。相場観は、より良い条件で物件を購入するためにとても重要なため、なるべく早く身につけたほうがよい基礎知識といえるでしょう。

ただし物件情報に掲載されている価格は仲介手数料や登記費用などの諸費用が含まれず、実際に購入する金額とは異なります。あくまで相場を知るための目安とし、購入を検討する際は不動産会社に諸費用を確かめるようにしてください。

またポータルサイトの物件情報は、非常に多いため最初は混乱しがちです。そのため、最初は都心の中古区分マンション、次に郊外の中古の1棟アパートといった具合に建物の種類や立地に分けて見ていくとそれぞれの特徴をつかみやすくなります。さらにはじめのうちは、物件の場所と金額、築年数、利回りに絞ってチェックしながら見ていくと混乱してしまわずに済むでしょう。

不動産会社が主催するセミナーに参加してみる

不動産会社が主催するセミナーや勉強会などに足を運んでみることも基礎知識を増やすためにおすすめの方法です。成功している人の考え方や実戦的な不動産投資のノウハウを学べたり、条件の良い物件情報を入手できる可能性もあります。主催している不動産会社の人と交流すれば実際に不動産投資をはじめるときも相談しやすくなるはずです。

また同じ境遇にある不動産投資初心者の仲間ができる場合もあります。参加した後も情報交換や悩みの相談などおおいに役立つでしょう。セミナーにはじめて参加するときは少し気後れするかもしれませんが、慣れて何度も参加する人もいるほど得るものが多い場です。ぜひ時間を作って一度参加してみることをおすすめします。

物件について質問したり内覧したりする

もし不動産投資をはじめる気持ちが高まってきたなら、気になる物件について不動産会社に質問をしてみましょう。大げさなことを聞く必要はなく物件の周りの環境や建物状態についてなどささいなことでかまいません。しかしその答えは物件のリアルな情報のため、実際に投資物件を取り扱う人たちの知識などが詰まっているものです。

不動産会社から得られる知識はインターネットで得られる知識とは違い、さらにその物件を実際に見に行けば写真では分からない日当たりや雰囲気、周囲の展望などを知ることができます。こうした経験を重ねることで投資物件を納得して選べるようになっていくことが期待できるでしょう。

また賃貸投資のため、部屋を借りる人と同じ視点を持つことも非常に大切です。基礎知識を最低限学んだ後は、できるだけ個別物件のリアルな情報に触れて学ぶようにしましょう。

基礎知識を学ぶ最善の方法は投資をはじめること

不動産投資の基礎知識や物件情報をある程度学ぶことができた後は、実際の物件で投資をスタートさせて学んでいきましょう。唐突に聞こえるかもしれませんが実際の投資をせずに学べる知識はそれほど多くありません。そのため一通りの基礎知識を吸収できたら、後は本当の投資からさらに学んでいくと良いでしょう。

そこから得られる知識と経験ははじめる前に学んだ知識の数十倍、数百倍の密度を持っています。もちろんはじめての不動産投資では、できるだけリスクが低い物件を選ぶことが大切です。都心のワンルームタイプであれば賃貸需要が下がりにくく、中古であれば初期投資の費用が少なく済むためリスクは比較的低い部類になります。

ただし競合は多いため、駅までの距離や建物の状態などをしっかりと見極めることも必要です。こうした具体的な投資物件を選ぶための基礎知識を不動産会社の担当者にアドバイスしてもらいながら、次はぜひ実際の不動産投資で学んでいきましょう。

3年以上勤めた会社員へ。
あわせて読みたいおすすめコラム