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不動産投資
家賃を払うより購入したほうがお得な理由
独身のうちにマンションを購入するという人が一定数以上いるそうです。特に都市部でその傾向が顕著です。「結婚したから」「子供が生まれたから」という理由でマンションを買うのではなく、なぜシングルで購入するのでしょうか。
独身男女がマンションを購入する理由
首都圏のマンション購入者動向調査によると、シングルの男女がマンションを購入する理由としては、
・資産を持ちたい、資産として有利だと思ったから
・老後の安心のため住居を持ちたいと思ったから
・現在の住居費が高くてもったいないと思ったから
・金利が低く買い時だと思ったから
・もっと広い家に住みたいと思ったから
などが上位を占めています。
シングル世帯は資産形成を考えて、将来の安心のためにマンションを購入しているようです。「将来何が起こるか分からないから住む場所だけは確保しておこう」という心理が表れています。また「高い家賃を払い続けるくらいなら、物件を購入して資産にしたい」という考えもあるのでしょう。
同レベルの物件なら家賃より返済額が少ない?
シングルがマンションを購入する際の大きな動機となっているのが、「家賃を払うのがもったいない」ということです。では家賃を払い続けるのと、購入するのとどちらの支払額が少ないのでしょうか。
23区内にある築5年の物件を4,000万円で購入した場合と、同じレベルの物件を賃貸し続けた場合を比較してみます。年齢は30〜80歳までです。
●購入した場合
物件価格4,000万円、諸費用300万円、頭金500万円、金利2%(手数料、保証料、団体信用生命保険料を含めた実質金利)で35年の固定金利(フラット35利用)。ボーナス払いなし。管理費、修繕積立金は月2万円、固定資産税年額15万円(評価額区分所有土地1,500万円、建物2,500万円標準税率1.4%、50年間固定)。
→ 住宅ローンの支払額4,870万円(35年間)、管理費・修繕積立金の総額1,200万円、固定資産税の総額750万円、自己資金500万円、諸費用300万円の合計7,620万円になります。
●借りた場合
同じ条件の物件を家賃月額16万5,000円で借りたとします。敷金礼金それぞれ2ヵ月分、仲介手数料1ヵ月分、更新は2年に1回で更新料1ヵ月分、賃料の値上げなしとします。
→ 賃料支払額9,900万円、更新料812万5,000円、敷金礼金と仲介手数料の合計82万5,000円の合計1億795万円です。
これはあくまでシミュレーションの一例で、実際にはここに出てこない費用やリスクもあるでしょう。とはいえこの場合における50年間の差額は3,175万円。購入した場合のほうが有利という結果になっています。
■独身時代は自分で住んで結婚したら人に貸すという選択肢
シングル用の物件を買った後、結婚して子供を持ったら同じ物件に住み続けられるかどうか分からない、という心配をもつ方も多いでしょう。
ただ賃貸とは違い、物件を購入した場合には自分の資産となります。シングルのときには自分で住み、もし、結婚などライフスタイルが変わったときには、賃貸に出すという選択肢があります。
マンションという資産は独身時代には将来のための安心になりますし、住み替えが必要になれば賃貸収入を得て生活費の足しや老後の資金にできます。まとまったお金が必要になれば売却益も得られるでしょう。
■ライフスタイルに合わせた不動産投資を
不動産投資はライフスタイルに合わせて柔軟にできるのが魅力です。自分が住むためにと購入したマンションでも、結婚したら実家の近くに住みたい、子供が生まれれば環境のいいところに住みたいなど、ライフスタイルの変化によって住む場所が変わることも考えられます。
この場合も、貸そうと思ったときに借り手がつく物件を選んでおくことが欠かせません。立地や設備、価格などで魅力のある物件を買ってこそ、投資スタイル、ライフスタイルの変化に柔軟に対応することが可能となります。