不動産投資

マンション投資の失敗パターンから学べ!よくある5つの失敗理由と対策

サラリーマンにもはじめやすい投資方法のひとつに、マンション投資があります。興味をもって検索をしていくと「マンション投資による失敗」の記事もたくさん見かけ、本当に安全な投資方法なのかと心配になってしまう方もいるかもしれません。

しかし、どうして失敗するのかを先にわかっていれば、あらかじめ対策を行うことができ、はじめてのマンション投資でも成功しやすくなります。

本記事では、マンション投資における失敗の定義や失敗する理由、どういうタイプの方が失敗しやすいのかなど、マンション投資の失敗にかかわる情報をまとめました。

マンション投資の失敗パターンから学べ!よくある5つの失敗理由と対策

1.マンション投資の失敗結果3パターン

マンション投資における失敗の定義は「最終的に赤字になること」です。では、具体的にどうなっていると「失敗」になるのかを3つのパターンでまとめています。

  1. 物件を所有したまま赤字経営
  2. 物件を売却しても借金が残った
  3. 物件売却でプラマイゼロでも疲れ果てる

1-1.物件を所有したまま赤字経営

賃貸物件は所有しているものの、さまざまな理由で想定している賃料が入らず、赤字が続いている状態です。ローン返済がある場合は、賃料からの返済が出来なくなっているため、毎回、持ち出しで返済を続けなければなりません。

空室が発生してから3ヵ月以内に次の入居者が決まらない場合は、賃料を下げて対応することもあります。改定した賃料が毎月のローン返済額に満たない場合は、入居者が決まって賃料収入が発生しても、オーナーは毎月持ち出しになります。

物件を複数所有している場合でも、賃料収入からローン返済分・経費・税金を含めて、年間でマイナスが出る場合は赤字です。文字通り「赤字を垂れ流している」状態であり、オーナーの自己資金が尽きたタイミングで、ローン返済が滞ることになります。

1-2.物件を売却しても借金が残った

想定したマンション経営が出来なかったなどの理由で、マンション投資を手じまいすると決めた場合は、物件を売却し、その代金でローン残債を支払います。このとき、売却額がローン残債額を下回れば借金が残りますので、マンション投資は赤字になります。

この借金は完済するまで支払い続けるため、物件がなくなり、賃貸経営が終わっても、引き続き赤字の状態が続きます。

1-3.物件売却でプラマイゼロでも疲れ果てる

前項と同様、手じまいをするために物件売却をしたものの、売却額とローン残債額がほぼ同じで、借金は残らなかったケースです。

この場合、金融機関から借り入れていたローンはなくなり、毎月のお金の持ち出しもなくなりますので、1・2よりは良いのですが、マンション投資に関わったトータルの数字がマイナスであれば、赤字経営で終わったことになります。

借金が残らなかっただけ良いと言えますが、諸経費・時間・労力を考えると、「合わないな」と感じる方のほうが多いでしょう。お金と時間を費やして、不動産投資家としての経験を買えたから、失敗ではないと思えるかどうかは、本人の考え方次第です。

2.マンション投資失敗によくある5つの理由と対策

マンション投資による失敗は、なぜ起きるのでしょうか。本章では、よくある5つの失敗理由と、出来る限り失敗しないための対策をまとめました。

  1. マンション投資の仕組みをよく理解していなかった
  2. マンション投資のリスクをよく理解していなかった
  3. 物件選びそのものに失敗していた
  4. 節税対策をメインにマンション投資をした
  5. 不動産管理会社選びの重要性を理解していなかった

2-1.マンション投資の仕組みをよく理解していなかった

マンションを購入して所有者になり、それを人に貸すことで賃料収入を得るのが、マンション投資です。マンションを購入する際には、ローンを利用するのが一般的ですが、ローン返済の原資は家賃収入です。マンション経営には経費も発生しますが、そのお金も賃料収入から支払います。そして、ローンを完済すれば家賃から経費を引いた分がそのまま収入になります。

これ以外に、マンションの価格が購入時よりも上がった場合に、売却して差額を利益にする方法もあります。ただしこの方法は、世の中の状況次第のところがありますので、今のマンション投資は賃料収入を得ながら不動産資産を増やすのが主流です。

このように、マンション投資は特に難しい仕組みではないのですが、「入居者がいて家賃が発生している」ことを大前提にしたビジネスモデルであることを、よく理解できないうちにスタートしてしまうと、失敗しやすくなります。

【こうならないための事前対策】

マンション投資をスタートするためには自己資金も必要ですし、長期的で堅実な経営計画がないと金融機関もローンを許可しません。そのため、仕組みをよく理解しないままでもスタートできた方は、自由に使えるまとまったお金がある状態で、勉強不足のままマンション投資家デビューしてしまった可能性があります。

このような方は、マンション投資に関した勉強会やセミナーに参加はしているのですが、お金に余裕があるので、経営難になったり、失敗した場合のことを、あまり深刻に考えていない可能性があります。さらに、「何となく儲かりそう」「知人友人もやっているから」「とりあえず投資家になろう」といった曖昧な理由がスタート動機になっているなど、投資自体をライトな感覚で捉えているふしがあります。

実際に、マンション投資は難しい投資方法ではないため、複数のセミナーに参加し、ある程度の情報量に達すると「どこも同じことを言ってるな」と感じることがあります。しかし、成功するマンション投資家は、そこからさらに勉強を重ねて、万全の準備をしてからスタートしています。

マンション投資で失敗を避けるためには、自分でマンション投資の説明ができるくらい、十分な知識をたくわえてからでも遅くはありません

2-2.マンション投資のリスクをよく理解していなかった

マンション投資は「投資」である以上、リスクがあります。不動産投資にもさまざまなリスクがありますが、特にマンション投資の失敗につながりやすいのは次の6つです。

  1. 空室リスク
    入居者が見つからないために賃料収入が発生しないリスクです。空室が発生している間はローンの返済をオーナーが毎月、自腹で続けます。事前に空室が発生することを想定した経営計画が必要です。
  2. 家賃滞納リスク
    入居者がいても家賃を払ってもらえないのが家賃滞納リスクです。滞納が続くと賃料収入が発生しないので、ローン返済は他の収入から補填する必要があり、想定利回りが実現しなくなります。さらに、滞納者が退去するまでは次の募集もできず、立ち退き交渉のための費用も発生するなど、オーナーにとって頭の痛いリスクです。
  3. 家賃下落リスク
    家賃は新築時が一番高く、建物が古くなると徐々に下がる傾向にあります。また、空室が続いた場合に、家賃を下げて対応をすることもあります。家賃を大幅に下げると、ローンの返済額と収益計画に影響があります。
  4. 金利上昇リスク
    ローン金利が上昇すると、毎月の返済額が増えます。返済額が賃料を超えてしまうと、足りない分はオーナーの持ち出しとなります。
  5. 修繕リスク
    建物は必ず経年劣化するので、年月を追うごとに修繕費用が収支バランスを圧迫するリスクです。このリスク一つだけではマンション投資の失敗に直結しませんが、他のリスクと一緒に起きている場合は、経営にダメージを与えます。
  6. 災害リスク
    不動産投資で想定される災害リスクには、自然災害・火事・化学物質被害などがあります。この中で、特に被害が大きいのは、地震と火事です。火災保険や地震保険などの損害保険に入っておくことで、リスクに対抗します。

【こうならないための事前対策】

不動産投資におけるリスクは、事前対策によってリスク回避が可能です。各リスクの内容と対策は、ネット記事・書籍・セミナー・勉強会などで繰り返し勉強できます。

不動産投資リスクは、初心者でもベテランでも平等にあります。セミナーなどで先輩投資家の講義があるときには、積極的に参加をして、投資家としての考え方や物の見方を学ぶ姿勢も大切です。

情報を得るときには、良い話だけではなく失敗事例とその理由も調べておく必要があります。不動産投資のリスクの詳細は関連記事をご参照ください。

関連記事:不動産投資のリスクはすべて解決できる!6大リスクと解決法を解説

2-3.物件選びそのものに失敗していた

不動産は購入してしまうと、その場所から動かすことができないため、物件選びを間違えると失敗しやすくなります。特に、最初の物件選びに失敗してしまうと、マンション投資で利益を出すことが難しくなるうえに、将来の新たな投資チャンスも遠のきます

1つ目の物件の経営がうまくいかないと、そこを何とかうまくいかせることに精一杯になってしまい、所有物件を増やして複数物件のオーナーになる余裕は持ちにくいでしょう。

【こうならないための事前対策】

良い投資物件とは、都心部駅前などにある、多くの人が「生活や仕事に便利だな」「この町に住みたいな」と感じる、賃貸需要が高い場所にある物件のことです。このような物件は価格が高めですが、その分、賃料設定も高めにできます。

賃貸需要の高い場所は、そのエリアに入居者候補が常に存在しているため空室が起きにくく、値下げをする必要もないため、家賃下落スピードも遅めになります。

賃貸需要の少ないエリアに物件を買ってしまうと、その利便性の低さから空室が起きやすく、退去後の新規入居者の獲得が難しいケースがあります。土地やエリア条件は、オーナーの努力で後から変更できないため、物件選びの際には最優先にチェックすべき項目です。

また、資金面での不安から、お得な金額の物件を買うことも、特に1件目では控えるようにしましょう。一般的に不動産は高額な商品ですから、それが普通よりもお安くなっているということは、それなりの理由があります。

ご自分で住むのではなく、人に貸すことが前提です。お得に買えても、修理修繕が必要なダメージがあった場合は、修繕費負担によりスタート直後から経営に苦戦することになりますので、避けるのが賢明です。

賃貸需要の高いエリアとは、東京・大阪・名古屋・京都などの大都市や政令指定都市エリアのことを指しますが、それ以外の場所でも賃貸需要の高い場所は数多くあります。

2-4.節税対策をメインにマンション投資をした

マンション投資が節税対策になるのは本当です。不動産投資で得た所得を、本業のサラリーマンとしての給与所得の黒字にぶつけ、全体の所得を圧縮する損益通算という方法を使うと、所得税と住民税の節税ができ、ケースによっては還付金が発生することもあります。

しかし、節税だけを目的にマンション投資をするのは、おすすめできません。その理由として、不動産取得に関する経費は初年度にしかかからないため、マンション投資の節税額は、初年度が最高額になることが挙げられます。

また、会計上の赤字を出す減価償却による節税も、購入したマンションの残存法定耐用年数に合わせて、徐々に効果が薄れていきます。このようにマンション投資による節税方法は「期間限定なうえに、毎年効果が薄くなる」ことを知っておく必要があります。

【こうならないための事前対策】

マンション投資に興味を持った方に、「節税できますよ」と提案してくる人たちがいます。

主な節税の対象となる所得税は、収入がある人ほど税率が高くなるため、マンション投資による損益通算をして、税率が大きく下がる方であれば、限定的な節税方法として検討してみる価値はあります。

以下の表は、所得税の税率表です。下の方で黄色になっている部分から、税率が突然高くなっていることがわかります。つまり、年収が多くて所得税の税率が高い方ほど、節税をして税率を下げればメリットが大きくなります。

例えば、年収900万円超えの方が、1つ下の税率になれば33%→23%と、1割も税率が下がるわけですから、大きなメリットです。しかし、年収600~800万円台の方が1つ下の税率に下がっても3%分しか節税できませんので、マンション投資にかかる手間暇を考えると、節税対策としては合わないことになります。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 ~ 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 ~ 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 ~ 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 ~ 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 ~ 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 ~ 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

出典:国税庁 No.2260 所得税の税率

つまり、マンション投資が節税対策として機能するのは、年収ベースで900万円を超える方からであることがわかります。それ以外の方は効果が薄いため、節税目的のためのマンション投資は、見送ったほうが良いと言えます

本来の不動産投資の目的は、賃貸経営で利益を出し、不動産を所有しながら賃料収入でローンを返済して所有資産を拡大していくことです。節税を前提にマンション投資を考えてしまうと、マンション経営を赤字にしないと節税ができなくなり、そのこと自体がすでに、マンション投資の失敗を呼び寄せる大きな原因になります。

もともとマンション投資は、賃貸需要の高い場所で経営をすれば、順調に黒字化して利益を出せる健全なビジネスモデルです。そのため、節税のためにするのではなく、ご自分の設定した資産形成の目標達成のためにスタートすることが無難です。

関連記事:不動産投資は本当に節税対策になる?節税できる仕組みを解説

2-5.不動産管理会社選びの重要性を理解していなかった

マンション経営がはじまると、入居者募集や契約手続き・クレーム対応・清掃・点検など、数多くの業務が発生します。このような業務をオーナーがすべて自分でやるのは難しいため、ほとんどの方は専門の管理会社に業務委託をしています。

管理会社は入居者と直接かかわることが多い立場のため、管理会社選びに失敗するとマンション投資は失敗しやすくなります。例えば、入居者募集に弱い管理会社と契約してしまうと、なかなか空室が埋まらず、空室リスクが高くなります。

クレーム対応のマニュアルがしっかりしていない会社の場合は、ちょっとした入居者トラブルが必要以上に大きくなり、結果的に入居者の退去につながる可能性もあります。空室が増えれば、その穴埋めをするために、賃料を下げて対応せざるを得なくなり、経営計画に支障が出ます。

一見、同じような管理内容であっても、会社選びを失敗するとマンション経営に影響が出ます。なお、一般的な管理会社の委託料は、1物件賃料の5%程度です。

【こうならないための事前対策】

マンション経営のコストダウンをはかりたい気持ちはわかりますが、管理会社に関しては、安いことを理由に契約をしないようにしてください。また、管理会社選びの際には即決はせず、なるべく数多くの管理会社の管理プラン内容と価格を比較し、納得のいく内容になるように交渉をしてください。

そのうえで、良さそうだと思った管理会社とは、必ず面談をするようにします。管理会社の対応は、そのまま入居者候補が受ける印象になります。第一印象が良く、対応が親切で迅速なほうが、入居者対応も良い傾向があります。

面談の際には、入居者の募集方法や、クレーム時の対応なども含め、気になる部分をすべて確認してください。最近は生活様式の変化によって、人の働き方も変わってきたため、出来れば24時間対応のある管理会社を選ぶようにすると、入居者の幅が広がります。

このようにして決めた管理会社でも、実際に委託をすると思ったような働きができていないことがあります。そのような場合は、契約中であっても、別の管理会社に切り替えることができます。

3.マンション投資で失敗しやすい人物像4タイプ

同じようにマンション投資をスタートしても、スムーズにいく方と失敗しやすい方がいます。本章でご紹介する4タイプは、マンション投資で失敗しやすいタイプです。

  1. 勉強不足な人
  2. 計画性がない人
  3. 優柔不断な人
  4. プロに相談しない人

しかし、マンション投資で失敗しやすいタイプでも、誠実で信頼できる不動産会社がサポートに入ることにより、マンション投資でのつまずきを回避しやすくなり、成功するタイプと同じように良好な結果を出せることが期待できます。

3-1.勉強不足な人

マンション投資に関する情報を得ても、そこから積極的に勉強をしないタイプの方です。普通は、興味がないから勉強をしないのですが、このタイプは「儲かりそうだからマンション投資をやってみたい」という気持ちだけは強いので、不動産投資セミナーなどには積極的に参加しますが、自宅に帰ってまでは勉強しません。そして、ある程度のところまでいくと、不勉強なままでマンション投資をスタートしてしまいます。

ただし、購入した物件の条件さえよければ、マンション経営はスムーズにいくこともあります。ご自分が勉強不足・勉強キライだという自覚がある場合は、早めに頼りになる不動産会社を見つけ、担当者と二人三脚で優良な物件を探して、マンション投資をスタートするようにしてください。

マンション投資で儲けたい!と思うこと自体は少しも悪いことではありませんが、この部分があまりにも強いと、勉強不足がアダとなり、悪質な投資業者の紹介する物件を購入してしまうなど、自ら失敗を呼び寄せてしまう可能性が高くなりますので、注意が必要です。

3-2.計画性がない人

いわゆる、普段からどんぶり勘定をするタイプの方です。マンション投資では、資金準備・物件選び・融資先の選定・経営計画など、細かく長期的な計画が必要となるシーンがたくさんあります。

計画性がないと、市況変化が起きるたびに対策が後手に回るため、経営状態にも影響が出やすくなります。そして、長期的な計画がなく最終ゴールがハッキリしていないため、経営の見直しなどが必要になると、面倒くさくなって途中で放り出したくなります。

マンション投資による「途中棄権」とは、物件を売却することです。マンション投資は長期で黒字化を目指すビジネスモデルのため、途中でやめてしまうと、よほど不動産業界が活況のタイミングでもない限り、プラスマイナスゼロかマイナスになる可能性が高くなります。

スタート時点で、ご自分の立てた長期計画があれば、経営状態をご自分で把握できるようになり、市況に対応した適切な事前対策を打てるようになります。先々の細かなことを考えるのが苦手な場合は、おおざっぱな長期スケジュールを作ってから、直近のスケジュールだけでもきちんと作り上げるようにしてください。

また、1人で考えるのではなく、信頼と実績のあるパートナー会社の担当者と相談をしながら、長期計画を作るようにします。ときには励ましてもらいながら一緒にやっていくことで、計画に沿った、安定した経営ができるようになります。

3-3.優柔不断な人

マンション投資を行うということは不動産事業の事業主になるということですので、自分ではなかなか決められず、出来れば誰かにやってほしい、指示してほしいと考える方にはあまり向いていないと言えます。

こういうタイプの方の何が問題かというと、心の中に常に「誰かにやってほしい」という気持ちがあるため、頼りになりそうな人がいると、頼りきりになってしまう点です。その人物が誠実で信頼できる会社の、経験豊富な社員であれば問題ありません。

しかし、そういう方ではなかった場合、マンション投資の失敗につながりやすい物件を掴まされてしまう可能性が高くなります。こういうタイプの方は、断るのもとても下手な傾向があるため、「変だな」と思っていても、相手に押し切られてしまうケースもあります。

ご自分が、決められないタイプ・人にやってほしいタイプだなと思う方は、物件選びよりも先に、信頼できるパートナー会社探しをして、その担当者と一緒に悩むようにしてください。

3-4.プロに相談しない人

プロに相談しない独立独歩タイプの方は、自分で計画を立て、しっかりと情報収集もしていて大丈夫そうに見えるのですが、実はマンション投資の失敗を自ら招きやすいタイプです。

こういうタイプの方は、明らかにプロに聞いて確認したほうが良いことでも、自分でやろうとしてネットや動画で調べ、自己判断で結論を出してしまう傾向があります。

自分で出した答えが合っていれば問題ないのですが、もし、判断が微妙にずれていた場合でも、そばに指摘してくれる存在がいないため、失敗が目に見える形で出てくるまで、問題に気が付けない可能性があります。

勉強熱心で努力家であっても、プロの専門知識と経験則にはかないません。特に、はじめてのマンション投資をする場合には、痛い目や危ない目に遭わないために、適切な伴走者を探して、相談をしながらすすめるようにしてください。

4.マンション投資が成功しやすくなる5大ルール

本章では、マンション投資が成功しやすくなるルールを5つにまとめています。マンション投資に関した行動をする前の段階で準備できることばかりですので、「マンション投資が気になるな」と思った時点で、この5大ルールをお役立てください。

  1. マンション投資の目的をハッキリさせる
  2. マンション投資に関した勉強をする
  3. 数多くのセミナーや勉強会に参加する
  4. 良質な物件で黒字経営を目指す
  5. 良質なパートナー会社と一緒に動く

4-1.マンション投資の目的をハッキリさせる

まずは、マンション投資の目的をハッキリさせておきましょう。例えば、将来の年金サポート、FIREする、お金に振り回されないライフスタイルを目指すなど、何でもかまいせん。

もちろん最初にハッキリわかっているのは「マンション投資でお金を得たい」だと思いますが、お金を得るためであれば、もっと給料の良い会社へ転職する、株式投資をはじめる、事業をするなど、他にも方法はいくつもあります。

それなのになぜ、自分はマンション投資なのか、不動産を選ぼうとしているのかを探っていくと、自分にとって価値のある資産のあり方、ライフスタイルなどがハッキリしてきます。その結果、マンション投資も目的や将来の希望に沿った形で、計画的にできるようになります。

4-2.マンション投資に関した勉強をする

マンション投資は、情報収集と勉強の時点からはじまっているといっても過言ではありません。マンション投資を含めた不動産投資全体の勉強や、経験者の話など、マンション投資に関して知らなくても良い情報はないという前提で、勉強をしてください。

マンション投資は資格や才能も関係なく、誰にでもはじめられる投資方法ではあります。しかし、投資としては最初に投下する金額も大きく、利益を出すためには長期的な計画が必要です。また、一旦スタートすると、後戻りがしにくいタイプの投資方法です。そのため、たくさんの勉強をしたうえではじめたほうが、知識や情報を活かしやすくなり、成功率も高くなります。

勉強方法には、ネット記事・動画・書籍・サイトで請求した資料など、さまざまなものがあります。勉強を続けていくうちに、はじめは同じように見えていた資料にも、会社によって違いや個性があることが理解できるようになります

4-3.数多くのセミナーや勉強会に参加する

前項で解説した勉強は座学です。この座学で得た知識をもとに、次は自分で足を運ぶタイプの情報収集もしてください。例えば、セミナー・勉強会・講演会・交流会などへの参加です。

このような実体のある場所へ足を運ぶことで、今まで蓄えた知識を立体的に見て確認することができます。先に得ている知識が多いほど、掴める情報も多くなるでしょう。

「あれ?あんなに立派なホームページだったのに、資料はペラペラだな」
「集まっている人の雰囲気が、思っていたのと違う」
「ここのセミナー会場の参加者は、真剣な空気があるな」
「小さな会社だから心配だったけど、社員の人がみんな誠実そうだな」
「このセミナーは毎回、素人の登壇者の生の情報があって面白いな」

など、スマホやパソコンの画面からは伝わりきらなかった部分が、ハッキリとわかるようになります。なるべく多くのセミナーや勉強会に参加することで、自分の勉強の復習にもなり、さらに自分の理解が足りていない部分もわかるようになります。

セミナーによっては、個別相談・面談などに予約をすると、こちらの希望している内容に沿ったマンション投資プランをもらえることもあります。このようなプランは、自分用のオリジナルな提案内容になっていますので、各社でそろえてから比較するとさらに勉強になり、成功しやすい物件や返済計画などもわかるようになっていきます。

4-4.良質な物件で黒字経営を目指す

マンション投資で成功している方の共通点は、良質な物件選びに成功していることです。良質な物件とは、例えば「住みたい街ランキング」などにランクインしている、多くの人が住んでみたいなと思うエリアにある物件のことです。

さらに、そのエリアの中で、生活利便性が高く、通勤通学にも便利な条件がそろっている物件であれば、マンション経営は一気に成功に近づきます

そのような場所にある物件は、中古物件であることが多いのですが、そこにリノベーションをかけて魅力をアップさせ、周辺のライバル物件と差別化を図るなど黒字経営につながる工夫をしていくことで、エリア内でオンリーワンの価値を出していくことができます。

4-5.良質なパートナー会社と一緒に動く

マンション投資で成功をしている多くの方は、信頼できるパートナー会社と良好な関係を築いています。マンション投資には、物件選び・融資・経営計画・入居者募集・建物修繕・売却タイミングなど、経営で良い結果を出すために検討しなければならないことがたくさんあります

これらの判断をする際、さまざまな視点で情報を比較し、必要なときには適切な提案をしてくれるパートナーの存在は、とても重要な役割を果たします。

はじめてのマンション投資をスタートする場合でも、物件選びから融資、経営開始から管理までをオーナーがご自分で決めていくことになりますので、提案やサポートをする存在は、いないよりもいたほうがマンション投資の成功率は高くなります。

特に物件選びに関しては、エリアごとの賃貸ニーズを正確に把握して適切な物件を選ぶ、エリアニーズに沿った室内空間を作り出す、といったことが必要になるため、その際に最善で最適なアドバイスをしてくれる存在が必要です。

マンション投資が副業でも専業でも、自分よりもマンション投資に関した経験と専門知識が豊富で、コンサルティング能力にも長けた会社を味方につけることで、トラブルや失敗を極力回避し、スムーズなマンション経営をしやすくなります。

REISMには、豊富な経験則とマンション投資における独自のノウハウがあります。中古区分マンションにフルリノベーションをかけ、全く新しい価値を創り出すことで、入居者が途絶えないオンリーワンの物件が出来上がります。

また、蓄積された成功しやすいマンション投資のデータをもとに、オーナー様が求めるものと、入居者様が求めるものを上手につなぐ、REISMならではのセオリーがあります。

スムーズなマンション投資をしたいとお考えの方は、まずはREISMの不動産投資セミナーで、私たちのマンション投資に対する考え方に触れてみてください。

5.まとめ

マンション投資における失敗とは具体的にどういう状態なのか、また、なぜ失敗を招いてしまうのかをわかりやすく解説しました。

これからマンション投資をお考えの方のために、失敗しやすいタイプもご紹介しましたが、ご自分が失敗しやすいタイプだったとしても、信頼できるパートナー会社のサポートがあれば、軌道修正は十分可能です。

まずは、マンション投資を含めた不動産投資全体の理解を深めるために、さまざまなセミナーに参加をして、勉強をスタートしてみてください。

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3年以上勤めた会社員へ。
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