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資産形成
「準富裕層」とは?定義・特徴から会社員が資産1億円を目指す不動産投資戦略
「準富裕層」とは?定義・特徴から会社員が資産1億円を目指す不動産投資戦略
「準富裕層」と聞くと、どのような人々を想像しますか?「自分には関係ない遠い世界の話だ」と感じるかもしれませんが、実は「準富裕層」は、会社員として働きながらでも十分に到達可能な、現実的な目標地点です。
特に、キャリアを重ねてきた現役世代にとって、準富裕層への道筋を具体的に知ることは、将来の経済的自由を手に入れるための第一歩となります。
この記事では、「準富裕層」の正確な定義から、彼らに共通する思考法、そして最も重要な「会社員が資産1億円の準富裕層を目指すための具体的な不動産投資戦略」まで、網羅的に徹底解説します。
目次
1. そもそも「準富裕層」の定義とは?アッパーマス層との違い
まず、目標となる「準富裕層」がどのような層なのかを正しく理解することから始めましょう。この定義を知ることで、目指すべきゴールが明確になります。
1-1. 野村総合研究所(NRI)の資産階層別分類
(野村総合研究所リリースより)
「準富裕層」という言葉は、株式会社野村総合研究所(NRI)が発表している調査レポートで用いられる資産階層の分類の一つです。この分類は、預貯金、株式、債券、投資信託などの金融資産から、住宅ローンなどの負債を差し引いた「純金融資産保有額」に基づいて行われます。
NRIは、この純金融資産保有額に基づき、市場を5つの階層に分類しています。
- 超富裕層:5億円以上
- 富裕層:1億円以上5億円未満
- 準富裕層:5,000万円以上1億円未満
- アッパーマス層:3,000万円以上5,000万円未満
- マス層:3,000万円未満
この定義によれば、準富裕層とは「純金融資産を5,000万円以上1億円未満保有する世帯」を指します。一般のマス層から抜け出し、本格的な資産家である「富裕層」(純金融資産1億円以上)へのステップアップを目前にした重要な階層と言えます。
1-2. 日本における準富裕層の割合と推移
日本国内に準富裕層はどれくらい存在するのでしょうか。NRIの2023年の調査推計によると、準富裕層の世帯数は約403.9万世帯でした。これは、日本の総世帯数(約5,445万世帯)の約7.4%に相当します。
また、準富裕層以上の世帯数(富裕層、超富裕層を含む)は、増加傾向にあります。これは、遺産相続だけでなく、自らの経済活動や資産運用によって、アッパーマス層などから準富裕層へとステップアップしている人々が数多く存在することを示しています。
2. 準富裕層の平均的な資産構成と保有金融資産
準富裕層の人々は、具体的にどのような資産を保有しているのでしょうか。マス層が資産の多くを「預貯金」で保有しているのに対し、準富裕層以上になると、資産構成に明らかな変化が現れます。
預貯金の比率が下がり、その分を株式、投資信託、そして不動産といった「投資資産」に振り分けているのが大きな特徴です。「お金を寝かせておく」のではなく、「お金に働いてもらう」という意識が、資産構成に明確に表れているのです。
2-1. 超富裕層・富裕層との違いとアッパーマス層からのステップアップ
準富裕層と、その上の富裕層・超富裕層との大きな違いは、資産規模だけでなく、その資産が生み出す収益(インカム)の大きさにもあります。
一方、準富裕層の多くは、本業での高い収入(給与所得など)と、それまでに築いた資産の運用収益を組み合わせることで、その地位を確立しています。
まさに、「アッパーマス層」(純金融資産3,000万円〜5,000万円)から「準富裕層」へとステップアップする過程は、本業の収入を元手に資産運用を本格化させ、資産が資産を生む好循環を作り出すフェーズと言えます。
3. 会社員が準富裕層を目指すメリットと目標設定
なぜ、会社員が「準富裕層」を目指すべきなのでしょうか。それは、準富裕層に到達することで、お金に関する不安から解放され、人生の選択肢が劇的に広がるからです。
3-1. 準富裕層になることで得られる具体的なメリットとは?
- 経済的自由の獲得:純資産5,000万円を超えると、資産から得られる運用収益(配当金や家賃収入など)だけでも、生活費の一部を賄えるようになります。「お金のために働く」という制約がゆるくなり、精神的なゆとりが生まれます。
- 老後への不安解消:公的年金だけに頼らない、盤石な老後資金を確保できます。「老後2,000万円問題」といった将来不安とは無縁の、安心したセカンドライフの基盤ができます。
- 早期リタイア(FIRE)の実現:資産1億円の「富裕層」に到達すれば、資産収入だけで生活する「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」も現実的な選択肢となります。準富裕層はその手前の、最も重要なステップです。
- 人生の選択肢の増加:転職や起業、趣味への没頭、家族との時間の確保など、お金を理由に諦めていた様々なことに挑戦できる自由が手に入ります。
3-2. 会社員が無理なく資産1億円を目指すためのロードマップ
準富裕層の先にある「資産1億円」の富裕層は、会社員にとっても非現実的な目標ではありません。大切なのは、長期的なロードマップを描くことです。
<資産1億円へのシミュレーション>
たとえば、現在35歳で純資産500万円の人が、年利5%で資産運用をしながら、毎月10万円を投資に回し続けた場合、約28年後の63歳時点で資産は1億円を突破します。
もし、本業の収入アップや副業、さらに効果的な資産運用(後述する不動産投資など)を組み合わせれば、この期間を大幅に短縮することも可能です。重要なのは、「長期的な視点」と「継続的な行動」です。
4. 準富裕層が実践する「お金持ち」になるための思考と行動
一代で準富裕層に到達した人々には、共通する「思考法(マインドセット)」と「行動特性」があります。これらを学ぶことは、資産形成を加速させる上で非常に重要です。
| 思考・行動 | 具体的な内容 |
|---|---|
| マインドセット | リスクを恐れすぎず、物事の本質的な価値を見抜く |
| 自己投資 | 自身の健康やスキルアップが、最大の資産を生むことを知っている |
| 目標と行動力 | 具体的な目標を設定し、達成のために粘り強く行動し続ける |
4-1. 共通するマインドセット:ポジティブ思考と本質的価値観
準富裕層は、市場の一時的な変動に一喜一憂しません。リスクを正しく理解した上で、長期的なリターンを信じる「ポジティブ思考」を持っています。
また、流行や他人の評価に流されず、自分にとっての「本質的な価値」を見極めてお金を使います。たとえば、見栄のための高級車ではなく、将来的な資産価値が期待できる不動産や、自身の知識を高める書籍に投資するなど、お金の使い方が極めて戦略的です。
4-2. 自己投資と健康への意識の高さ
彼らは、最大の資産が「自分自身」であることを知っています。資産を生み出す源泉である「健康」への投資(食事、運動、睡眠)を惜しみません。
同時に、経済や金融、新しいテクノロジーなどに関する「知識」への自己投資も継続的に行います。学び続ける姿勢が、時代に即した賢明な投資判断を可能にし、結果として資産を増やし続けることにつながります。
4-3. 具体的な目標設定と行動力
「いつまでに資産1億円を達成する」といった具体的な目標を設定し、それを達成するための計画(ロードマップ)に落とし込んでいます。そして何より、計画を立てるだけで終わらせず、実際に行動に移す「行動力」を持っています。どんなに小さな一歩でも、まず始めてみること、そしてそれを粘り強く継続することが、凡人と資産家を分ける最大の分岐点です。
5. 準富裕層へ導く!会社員におすすめの資産運用戦略
次に、会社員が準富裕層を目指すための、最も重要かつ具体的な資産運用戦略を解説します。
5-1. まずは基本を抑える!NISA・iDeCo・貯蓄の活用
資産運用の第一歩は、元手となる「種銭」を作ること(貯蓄)と、基本的な投資の仕組みに慣れることです。
- 貯蓄:まずは生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を確保します。
- NISA(新NISA):投資で得た利益が非課税になる強力な制度です。まずは「つみたて投資枠」で、全世界株式やS&P500などのインデックスファンドを少額から積み立て、長期・分散投資を体験しましょう。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除になるなど、税制メリットが非常に大きい老後資金作りの制度です。
これらの基本的な資産形成で土台を築きながら、より大きく資産を飛躍させるための次のステップに進みます。
5-2. 会社員が資産形成を加速させる「不動産投資」の魅力
NISAやiDeCoが資産形成の「守り」だとすれば、「攻め」の戦略として最も有効なのが「不動産投資」です。特に、社会的信用のある会社員にとって、不動産投資は準富裕層への道を一気に加速させる強力なエンジンとなります。
5-2-1. 不動産投資が準富裕層を目指す会社員に最適な理由
- レバレッジ効果:会社員という「信用力」を担保に、金融機関から融資を受けることができます。これにより、自己資金(手持ちの現金)だけでは不可能な、数千万円規模の資産を運用することが可能です。これが、資産形成のスピードを劇的に早める最大の理由です。
- 安定したインカムゲイン:景気変動の影響を受けにくい「家賃収入」という、給与以外の安定したキャッシュフローを生み出します。これが第二の収入源となり、さらなる投資の元手となります。
- 生命保険効果:ローンを組む際に加入する「団体信用生命保険(団信)」により、万が一のことがあればローン残債がゼロになります。残された家族には、無借金の収益不動産が残り、生命保険代わりとなります。
- インフレヘッジ:現金の価値が目減りするインフレ局面に強い「実物資産」です。物価の上昇に伴い、不動産価値や家賃も上昇する傾向があり、資産防衛にも繋がります。
5-2-2. 不動産投資の種類と選び方:ワンルーム・中古リノベーション投資に注目
不動産投資と一口に言っても、アパート一棟投資や戸建て投資など様々ですが、会社員が準富裕層を目指す上で最もおすすめしたいのが、「都心の中古ワンルームマンション投資」です。
- 都心ワンルーム:日本全体で人口が減少する中でも、東京などの都心部には単身者世帯の流入が続いています。この強固な賃貸需要が、空室リスクを最小限に抑え、安定した家賃収入の基盤となります。
- 中古リノベーション:新築に比べて価格がこなれた中古物件を、現代のニーズに合わせてリノベーション(大規模改修)することで、物件の価値を蘇らせます。割安に購入し、高い利回りを実現しつつ、入居者から選ばれ続ける競争力を確保できる、極めて合理的な戦略です。
5-3. 不動産投資を始めるステップと注意点
不動産投資は、正しいステップを踏み、リスクを理解すれば、決して怖いものではありません。
<始めるための5ステップ>
- 情報収集:セミナーや書籍で、基礎知識と市場動向を学びます。
- 資金計画:自己資金をいくら用意できるか、どれくらいの融資が受けられるかを確認します。
- 物件選定:信頼できる不動産会社と共に、立地や建物の状態、収支シミュレーションを精査します。
- 契約・決済:売買契約、ローン契約を締結し、物件の引き渡しを受けます。
- 運用開始:管理会社に賃貸管理を委託し、家賃収入を得ます。
<主な注意点とリスク対策>
- 空室リスク:上記の通り、賃貸需要の強い「都心」の物件を選ぶことで最小化できます。
- 金利変動リスク:低金利の変動金利だけでなく、金利が固定されるプランも比較検討します。
- 災害リスク:ハザードマップを確認し、火災保険・地震保険に必ず加入します。
- 業者選定:成功の鍵は、信頼できるパートナー(不動産会社)選びにあります。メリットだけでなく、リスクも正直に説明してくれる会社を選びましょう。
6. 準富裕層達成後も安心!資産を守り、さらに増やすための考え方
準富裕層(純資産5,000万円)を達成することはゴールではありません。そこから富裕層(1億円)を目指す、あるいは築いた資産を「守る」フェーズへと移行します。
6-1. 資産運用の出口戦略と多様な投資ポートフォリオ
準富裕層になったら、資産全体のリスクバランスを改めて見直すことが重要です。不動産だけでなく、株式、債券、場合によっては金(ゴールド)など、資産の分散をさらに進め、より安定的なポートフォリオを構築します。
また、不動産投資においては、いつ売却して利益を確定させるか(出口戦略)も重要になります。資産を「増やす」段階から、資産を「守りながら活用する」段階へと、戦略をアップデートする視点が必要になります。
7. 準富裕層は目指せる!不動産投資で資産形成を始めよう
「準富裕層」は、選ばれた人だけがなれるものではなく、正しい知識と戦略、そして行動力さえあれば、会社員からでも十分に目指せる現実的な目標です。
その道のりにおいて、会社員という信用力を最大限に活かせる「不動産投資」は、あなたの資産形成を加速させる最も強力な手段の一つとなり得ます。
経済的な不安から解放され、人生の選択肢を増やすために、まずは「準富裕層」という具体的な目標を設定し、情報収集という第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。


