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繁忙期真っ只中!ポータルサイトで賃貸物件の成約率を上げるには

年明けから新年度が始まる直前の3月末まで、賃貸不動産業界は繁忙期を迎えています。人事異動で転勤する人、大学に合格して上京する人、これから賃貸物件に住む人は、ネットで好みの条件を入力、検索して、希望に沿った物件を見つけるパターンが一般的になっています。

大家の立場で考えると、他の物件よりも検索で見つけられやすくするために、サイトでどんな情報提供をすればいいのか考える必要があるということです。そして、成約まで結びつけるにはどうしたらいいのでしょうか。

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私たちが直面している課題

かつては賃貸物件探しと言えば、赴任先や就学先の近くの不動産会社を訪ね、求める条件に沿った物件をいくつか紹介もらうのが普通でした。しかし、今は現地に行く前にネットの不動産ポータルサイトを利用して探します。ユーザーはポータルサイトにアクセスし、エリアや賃料、広さと間取り、築年数、最寄駅までの距離など、基本条件から物件を絞り込みます。

さらにここから、風呂トイレ別、オートロック、2階以上、敷金・礼金ゼロ、リノベーション物件、デザイナーズ物件、家具・家電付きなど、こだわり条件を加えて、さらに絞り込んで、検索で残った物件の中に気に入ったものがあれば、不動産会社に連絡して内覧します。

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検索で閲覧数を伸ばすには

入居希望者のこうした行動を成約につなげるためには、何よりも検索でヒットすることです。対策としては、こだわりの条件に対応した設備を増やすことでしょう。最近は、オートロックや風呂トイレ別が当たり前になっています。もはや、この分野では優位性を発揮できないと考えてください。宅配ボックス、室内の洗濯機置き場、インターネット無料、より最新式の防犯システムなど、「あったらいいな」とユーザーが思えるような設備を増やすようにしましょう。

なかでも宅配ボックスの設置は急いだほうが良いかもしれません。みんながネット通販で物を買う時代です。家賃が高くても、宅配ボックスを付けて欲しいと考える入居者も増えています。エアコンやオートロックは普及していますが、宅配ボックスの普及率はそれほどでもありません。差別化において、大いに有効です。月額1万円程度でリースするサービスもあります。

物件の画像や動画が重要

入居希望者は興味を持った物件を不動産会社に問い合わせます。ここで大事なのが物件の画像です。すでに求める条件はクリアしているので、ユーザーはどのような部屋なのかが知りたいのです。リノベーション物件の場合、外観は古くても内装や設備は優れています。あえて外観の写真を提供せずに、リノベーションを施した部屋の内装を前面に押し出しましょう。最近は360度を撮影し、同じ視点から見回せるような画像を作ることもできます。VR(バーチャルリアリティ)技術を使って、物件を紹介するサイトも出てきています。内覧の前にいかに差別化するのかが、非常に重要なのです。

成約率UPは条件交渉が欠かせない

入居希望者は不動産会社に連絡を入れ、複数の物件を内覧します。内覧の時点で他の物件よりも評価が高ければそれに越したことはありませんが、意外に差が出ないこともあります。そこで鍵を握るのが、譲歩できる余地をオーナーが持っているかどうかです。

例えば、「今ならフリーレント1ヵ月」とか「退去時に家具をプレゼント」とか、最後の最後で他の物件との差別化を図るのです。「この物件の大家さんはいい人だな」と思ってもらえたらしめたもの。不動産会社には「迷っているときの切り札にして」と伝えておいて、連係プレーで成約を勝ち取りましょう。

さて、今回は賃貸物件を探している入居希望者の行動から大家のあなたができる対策についてご紹介しました。自身でできる対策と、不動産会社との協力関係でできる対策。競争率の高まる繁忙期にもしっかりと成果を出していきましょう。

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