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初心者必見!どうすれば資産運用は始められるのか

2017年9月に国税庁が発表した「平成28年分民間給与実態統計調査」によれば、2016年の日本人サラリーマン(給与所得者)の平均年収は約421万円でした。1996年のサラリーマンの平均年収は約461万円でしたので、この20年間で約40万円平均年収は減少したことになります。生活を良くするために、仕事をがんばって給与アップを狙っても、平均年収がこれだけ下がっている中では、なかなかうまくいかないでしょう。

そして、このような平均年収の下落や、将来の年金不安などを背景に、老後資金の貯蓄や暮らしをよくするための方法として、資産運用への関心が高まっています。ただ、これまで資産運用の経験がない方は、何から始めて良いのかが分からず、なかなか行動に移せないまま、時間が過ぎてしまいがちです。そこで、今回は初心者の方が資産運用を始めるときに何からスタートしたら良いのかを考えてみました。

初心者はまずは「種銭」作りから

初心者の方が資産運用で成功するための大切なポイントは、最初に種銭作りをすることです。資産運用は大別して2つのタイプがあるといえるでしょう。1つ目は株や投資信託など金融商品への投資です。2つ目はアパートやマンションなどの現物不動産を購入し、賃貸するような投資です。いずれにせよ、一定の「種銭」=自己資金は必要になります。

金融商品への投資の場合、リスクを抑えて運用しようとすれば、利回りが低くなりがちです。つまり、ある程度の金額が投入できなければ、大きな収益を得ることができません。また、投資に回す資金以外に、緊急時に備えて現金や預貯金を用意しておく必要があります。一方の不動産投資の場合は、一般的に物件を購入する際、金融機関から融資を受けることが多い傾向です。

しかし、その際に自己資金がどの程度用意できているかがチェックされます。自己資金が多いと、審査時の評価は高くなるでしょう。融資審査に通るか否かはもちろんのこと、借りられる金額や利息などの条件面でも優遇される場合があります。自己資金の多さは、返済余力の証として判断される側面も大きいでしょう。むしろ、日々の収支がしっかりと管理、貯蓄できるという生活習慣や姿勢の証として評価される傾向です。

種銭作りと同時に勉強と情報収集を

種銭作りがスタートしたら、それと並行しながら、資産運用の勉強や情報収集も進めていきましょう。上述した通り、貯めた自己資金は株式や投資信託や現物不動産など、さまざまな資産の中から投資対象を選ぶことになります。それぞれには特徴や相性があり、さまざまなものを組み合わせて投資する分散投資が基本です。

勉強や情報収集は専門書などだけでなく、セミナーや勉強会への参加や、証券会社や不動産会社の人との面談も効果的です。特に不動産投資を選ぶ場合は、良い不動産会社をパートナーとして選べるかどうかが、投資の成否に大きな影響を与えます。ぜひ、複数の不動産会社の担当者と会い、あなたにとって最良のパートナーを見つけるようにしましょう。

投信積立は初心者向きの投資方法

初心者の方が始めて資産運用に取り組む場合は、投信積立という手法もおすすめです。投信積立とは、毎月、あるいは四半期に1回など、定期的に同額で投資信託という金融商品を購入し続ける方法です。同じ金額で継続的に購入し続けると、投資信託の値段が高いときは購入量が少なくなり、逆に、相場が悪く価格が安いときは、購入量が多くなるため、結果的に投資信託の購入価格が平準化されます。

つまり、短期的な市場動向の影響が少なくなり、時間的なリスクが分散されます。リスク管理に慣れていない投資初心者の方には、おすすめの投資方法です。ちなみに、積み立ての最低金額は100円程度からでも投資できるため、そうしたハードルの低さも初心者向けといえるでしょう。

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